令和5年4月開講の新しい研究室です。量子暗号通信などに利用される光量子状態をつくる、または伝搬するための材料の研究をしています。ガラスはランダムな構造を持ち、粒界などの散乱部分が生じにくいため光の操作に適しています。しかし、現在利用されている光ファイバは構造の揺らぎが顕著で散乱損失が大きく、量子情報を十分遠くまで伝えられません。揺らぎの抑制により、究極に透明な光伝達材料を創ることができます。このように、ランダムな構造を持つ材料中の構造ゆらぎを抑制したり、逆に積極的に構造のゆらぎを誘起することで、新しい光機能性を持つ材料の創成を行っています。